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2018年11月23日金曜日

【病状】初めての入院(若年性脳梗塞)

 平成30年11月23日、3連休の初日でした。午前3時頃、自宅で寝ていたところ自然に目がさめました。テレビでも見ようと思い起き上がろうとしたところ、体がふらついて立ち上がれない。自分でも経験したことがないふらつきでしたが、これまで大きな病気をしたことが無い私は、単なるめまいだと思い、朝になったら消えてるだろうと考えもう一度横になって眠りました。
 朝7時頃、目が覚めて再度起き上がろうとしましたが、症状は変わっていませんでした。床や壁、手すりなどを伝って、一階のリビングまで歩いていきました。妻が私の姿を見て、メニエール病かなと思いつつも休日診療の救急病院を探してくれて電話をしてくれました。その時は、自分に何が起こっているのか分からず、とにかく意識、言語はしっかりしていたので、救急車を呼ぶほどでもないと考え、妻に運転してもらい自家用車で病院に向かいました。
 病院に着くとすぐ問診を受け、バタバタとMRIなどの検査をうけました。検査の結果はすぐに知らされ、解離性動脈硬化による脳梗塞ということでした。そして、そのまま入院することとなり、期間を尋ねると2~3週間と言われました。
 その後、SCU(脳卒中集中治療室)の病室に運ばれ、看護師さんから色々と話を聞きました。まず、2~3週間というのは、この病院で急性期治療としての処置を受ける期間であり、通常はこの処置が終了した後、回復期リハビリ病院に転院し、そこでの入院期間は病状や回復具合によって異なるということでした。2週間と聞いた時点で、仕事の心配が頭をよぎっていたのに、数カ月に及ぶ入院が続くと聞き愕然としました。
 看護師さんから話を聞いている間、意識ははっきりしているものの、目は開けられず、声もほとんど出ない状態です。それでも、まだ脳梗塞という病気の怖さを知らずにいた私は、そのうち元の体に戻るだろうと気楽に考えていました。それよりも、3連休に予定していた行事のキャンセルや、会社の上司への連絡が心配になり、自分ではできそうにないので、妻に内容を伝えて代わりに連絡してもらいました。

 この時の症状は以下のような状態でした。
・眼振、めまいのために目を開けると気分が悪くなる
・声はかすかに出る程度
・嚥下障害によりつばも飲み込めず、水を飲もうとするとむせ返す
・左手足の温痛覚麻痺
・右手足がコントロールしにくい
・顔面の右側がしびれて、かつ右目が開きにくい

 このような症状があったため、鼻から胃への管が通されて栄養分は直接胃に流し込まれ、右手には点滴、また体には心電図の測定器が装着されていました。そして、ベッドから起き上がることや座ることは禁止で、口からの食事はなし、尿はしびんで処理するという、初めての入院生活が始まりました。